はじめて新派を観てきました
長唄の先生が長唄連中として出演されるからです
きっとこのご縁がなかったら 観る機会はなかったかもしれません
歌舞伎が旧派に対して明治につくられた新派
舞台美術、衣装、台詞などから感じられる日本の情緒ある世界がすきな世界でした
先生の長唄以外にも、観てよかった〜と思えるのは
仁左衞門丈の出演です
波乃久里子さんももちろんよかった、勘三郎丈によく話し方など似ているなあとしみじみ
たぶん、仁左衞門丈が出演されていなかったら舟をこいでいたかもしれません
目もあうような良い席でじっくり入り込めました
ドイツ語学者の早瀬(仁左衞門)と芸者あがりのお鳶(波乃)とは
相思相愛でひっそりと一緒に暮らしはじめたが
早瀬の恩師、酒井(安井昌二)に、別れるよう命じられる
『女を捨てるか、俺を捨てるか』と
結局別れ、お互いを思いながらも会おうと思えば会えるのに
会おうとせず、複雑な系図が原因の悲しいお話。。。
それでも、もっと深いところが知りたくなる原作でした
読んでみようと思います
そして、長唄はお隣から長唄がきこえるという設定で
ここですばらしい先生の唄声がきこえてきます
ほんとうに良い声なんです(しみじみとうっとり感)
最近、長唄をきく会をなんどか儲けていますが先生がやはり
すばらしく良い声です、これは娘も子どもながら言っていたことがあります
そうそう、感じたことがひとつ
実年齢が演じる役どころより、はるかに上の女優さんが娘役をされています
歌舞伎でももちろんあたりまえにあることなのですが
歌舞伎は男が女形をされます
そして年齢もはるかに上だったりします
でも不思議なことに、新派でみる女優さんが演じられる方がなんとなく
不自然にかんじてしまいました
これはなぜなのでしょうね
今月29日まで新橋演舞場で公演中です